こんにちは、福岡事務所のIです。

昨今はAWS(Amazon Web Services)をはじめとしたクラウドサービスが普及し、ホームページやメールサーバーを置けるだけのレンタルサーバーや、単に仮想コンピュータを借りられるだけの旧来のVPS(Virtual Private Server)はすっかり廃れてしまいました。

ですが、近年のVPSは、クラウド基盤上で提供されているためIaaSとしては機能の差がほぼなくなっています。

例として「Vultr」を取り上げます。
https://www.vultr.com/

仮想サーバーをクラウドより安価に借りることができるのがVPSの特徴です。

東京リージョンの仮想サーバー1台1ヶ月の料金

1CPU/1GB16CPU/64GB
Vultr$5$320
AWS$11$503

(※2019年12月時点の価格)

従来のVPSは仮想サーバー単体でしか利用できませんでしたが、今はクラウドサービスと同様に複数台の仮想サーバーをネットワーク接続することが可能です。

他にも、

・共用の仮想サーバーの他、ハードウェア占有サーバーも利用可能
・ネットワークに対してファイアーウォールの設定
・仮想コンピュータのスナップショット作成
・固定IPの取得と割り当て

と、高度な機能はないものの、複数台のサーバーをネットワーク接続してサービスを運用するために必要な機能が揃っています。

また、クラウドで高価格になりやすいデータ転送量も、VPSサーバー1台ごとに一定量が無料で含まれています。転送量はVPSサーバーのスペックごとに固定(1000~10000GB)なので一概に比較はできませんが、転送量が多いほどVultrのコストパフォーマンスは高くなります。

データ転送量込みの料金比較

サーバー1CPU/1GB
+転送量1000GB
サーバー16CPU/64GB
+転送量10000GB
Vultr$5$320
AWS$124$1642

あまりスケールせず PaaS やSaaS を必要としない案件であれば、クラウドよりも大幅なコストカットが見込めます。
運用体制次第ですが利用を検討されてみてはいかがでしょうか?

シンプルなUIです
サーバーのOSとスペックを選択してサーバーを立ち上げることができます
4C8Tの物理サーバーがひと月当たり$120です