初めまして 熊本事務所YNです
先日、話題の映画「国宝」を観てきました
3時間に及ぶ上映時間でしたが
飽きる事なくもっと観ていたいと思わせられました
ストーリーに関しては皆様あちこちからお聞き及びでしょうから敢えて語りませんが
歌舞伎界の裏表両面を見る事が出来るし(勿論フィクション)
何せ映像が美しい
日本人の美意識と感じてられる赤・白・黒の組み合わせ
目元や唇の化粧、裾にひらめく襦袢、そして血の赤
雪景色、女形の肌、衣裳の白
艶めく髪、隈取、入墨、闇の黒
そのコントラストが満載でもう眩暈がするほどの美しさです
歌舞伎の伝統を継ぐ血を持つ男と
任侠の家に生まれて闇を背負ってきた男
その二人が切磋琢磨して行き着いた先が
すべて浄化された真白い世界という暗示なのでしょうか
出演者達は歌舞伎役者の所作を学ぶのに
1年半に及ぶ稽古を積んだと聞きますが
原作者の吉田修一氏も中村鴈治郎氏の黒衣(くろご)として
実際に舞台で3年経験を積んで書き上げたという事で
本物の歌舞伎に見劣りしない出来栄えです
歌舞伎に関して知識がなくとも入り込みやすい作りになっています
まだご覧になっていない方は是非
と申しましても私は決して東宝の回し者ではございません